旅に行った記録。


by timetoki
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一泊二日・知夫里島の旅(その3・完結)。

さてそこからはさすが「タヌキ島」。ちょっと車を走らせるといたるところにタヌキ!あたしもひたすら撮りまくりました。いたと思って車をガーっと走らせて近づくと逃げてしまうので、そろり、じわりと近づきます。こういうときあたし「ハンターだなあ」と思う。ほらアフリカのサバンナで、ガゼルを見つけたライオンがそろーりと近づく感じ(笑)。そろーりそろーり近づくと、警戒はするものの、そんなに逃げません。

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う。かわいい…(汗)。もうつぶらな瞳がたまりませんなあ。この子たちに会うために、あたしはこの島に来たんだなと。腹もめちゃくちゃ減ってるはずなのに、タヌキの姿見たら飯どころじゃない!って感じで撮りまくり。帰ってから調べてみたら、タヌキだけで300枚ありました(笑)。ちなみに、夕暮れだったのでシャッタースピードが稼げず、被写体ぶれやらピン甘やらのオンパレードでそれを消した後の残りが300枚。ま、倍は撮りましたかな(笑)。

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しかしこのタヌキ。いろいろと問題があるのですよー。この知夫里島では、タヌキが何千も増えてしまい、村は駆除することを発表。ネットにも流れて、全国から愛護団体がものすごく押し寄せてきたそうです。村も、島民たちも疲弊してしまうほどに。民宿のおばちゃんに見せてもらったビラには、衝撃を受けました。そこに書いてあったのは「タヌキ殺しの島」。何十年も前に猟師たちが撃ったタヌキを、誇らしげに披露している写真が添えてありました。

動物を愛護することは、大事だと思う。人間も動物も、ともに暮らせるのならそれが一番いいのは、誰だってわかっているし、無益な殺生はしたくないとみんな思っている。だけど、島を「タヌキ殺しの島」と呼んで、島の人たちの気持ちを傷つけるのはあたしは賛成できない。単に殺すな殺すなと言うだけなんて、あまりにも乱暴すぎる。バースコントロール?すればいいさ。それについて、あたしは何の異論もない。タヌキの数を減らして、殺さずに済むのならそれでいい。それが一番いい。でも費用は誰が出すの?強行に「殺すな」という人には、「捕獲の費用も、避妊手術の費用もすべて出しますから殺さないで」とせめて言ってほしい。行くのも帰るのも不便な島で、暮らす人たちのことも考えてほしい。その島の人になって、その島で暮らして、農作物を作りながら暮らしてみてほしい。それでも、殺すなと言える?

そもそも人間なんて、ほかの生き物たちを殺さずになんて生きていけない。動物は食べないというベジタリアンの人たちもいるけれど、じゃああなたが食べている豆は?キャベツは?野菜は?その命をもらって、あたしたちは生きている。歩けば、小さな虫を殺している。どうしたって、「どんな命も殺さずに生きる」なんてことは不可能なのに。

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タヌキは、そんなに人間たちの思惑など何も知らないで、ひっそりと森に帰っていきました。

帰りの道から海を見ると、暖かな夕日が海に沈んでいきました。

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さて。気を取り直して飯だ!!(笑)民宿に着いて、ひとっ風呂浴びて、それから飯でした。民宿の飯、めちゃめちゃうまかった!朝捕れたてのタイの煮付けに歯ごたえのある刺身、もうサイコーっす。泣けましたね。当然ビールも飲みましたが、うまいことうまいこと。玄界灘の魚ばっか食っていたあたしからすれば、ちょーっと瀬戸内海の魚ってたよ~んとしてしまりがない感じなんですよねえ~。だから、山陰の魚はむちゃくちゃおいしかったです。やっぱ荒波にもまれた魚たちはすごい。

それから部屋に戻ってドラマ見て、就寝。気持ちよかった~。




あーさー。



早起きです。当然です。十時には寝ましたから(笑)。朝からまたタヌキを撮って、赤ハゲ山に咲く野大根などを撮りました。

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こんなピンクとも白ともつかない花が一面。ああ、こんな場所で、一人で、何も考えずに、ただその風景を撮ることのできる幸せ。

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やっぱり、島はいい。島の雰囲気も、島の風も、島の海も、何もかもが幸せ。もうすぐ去らなければならないのがものすごく寂しい。また来たいなあ、またこの風を感じたいなあ。旅って、特に一人旅って、自分と向き合う旅。誰も自分のことを知らない場所で、誰とも話すことなく、ただひたすらに自分に向かう。目の前の光景とだけ向かう。

でも、島と別れてまた日常に戻る時間がやってきました。港について、レンタカーを清算。127キロ。島の中をタヌキを求めて走った距離でした。チケットを買って、中谷美紀の「インド旅行記」を読みながら船を待ちました。


ボォーーーーー


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フェリーが港に近づいて、乗り込みました。行きとは違って、フェリーの中はまばら。ゆっくりと遠ざかる島を、デッキでタバコをふかしながら見つめていました。

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さよなら、知夫里島。こうして、島から去るときの気持ちはいつも少しだけ切ない。けれどその切ない気持ちがあたしをまた旅立たせる。

青い、青い海が言っていました。「また、おいでよ」と。

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by timetoki | 2008-05-09 10:48 | 島根