旅に行った記録。


by timetoki
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廃墟と猫の島。

絶対名前、間違っていると思う。岡山県犬島。でも、犬なんて見当たらない。ほとんどが、猫。そしてその猫が撮りたくて、2007年9月17日、犬島を訪れました。岡山市宝伝から出る船に乗り、ほんの10分程度。まだ、暑くて、外に立っているだけで死にそうでした。

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まず見えてきたのは、この島に残る精錬所跡。許可なく入ることはできないようになっていますが、許可を得れば入ることができるようです。数年前は入らせてもらいましたが、今回は猫探しの旅なので外から煙突を眺めただけ。青い空がきれいでした。


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島を一周しましたが、猫の姿が見当たらない。なぜ…と焦る気持ちを抑えて住宅街に入ると、、、猫発見!


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とてもとても暑い日だったので、猫たちはみんな日陰でくつろいでいました。


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どの子も人間が大好き。あたしも一緒に日陰で休むと、周りに寄ってきてはゴロゴロしています。あまりにもかわいかった。


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人っ子一人通らない島の路地を、静かに見つめる子もいました。


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島には、人が住んでいない住宅も多くて、猫たちの格好の隠れ家のようです。


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澄んだ瞳で、島の猫たちは何を考えているのでしょうか。彼らを捨てた人のことを覚えている子もいるのでしょうか。人間に、裏切られたはずなのに、この島の猫たちはみんな人間に優しい。


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帰りの海も、凪いで、果てしなく青かったです。
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by timetoki | 2007-10-05 21:47 | 岡山

回天の島。

2007年9月23日。映画「出口のない海」を見て以来、訪れたかった島を訪れました。山口県大津島。ここは「回天の島」です。回天というのは、「天を回らせ時局を安定させる」との思いを込めて名づけられた「人間魚雷」です。魚雷に一人が乗り込み、命中率を上げるために作られたそうです。当然、脱出する術はなく、海の中に消えていった人たちが、かつて日本には本当にいた実感を得るために訪れました。回天で戦死したのは145人。平均年齢は21歳だそうです。当時の若者たちがなぜ、自ら望んで回天に乗って散って行ったのか。当時の雰囲気は「戦争反対」とすらいえない時代であったため、望んで散った人ばかりではないでしょう。こんなことはおかしい、人道的に間違っている、などと言えずにそのまま逝ってしまった人もいたでしょう。けれど、多くの人は「祖国を、大切な人たちを守るために鬼畜米英から日本を守ろう」と思いながら散っていったのではないでしょうか。戦後生まれの首相が誕生する今日になって、あたしはやっと戦争について真剣に考えることができました。

d0133295_22514220.jpg島の記念館には、回天の模型が展示されていました。ただただ黒い機械の塊にしか見えないその魚雷。


d0133295_22515323.jpg記念館の入り口には、回天で戦死した若者たちの名前を刻んだ碑がありました。一人だけ、花が添えられていました。遺族でしょうか。「大切な人を亡くした」人がここにもいるのです。


d0133295_22521674.jpg島には、いたるところに当時の基地の跡が残されていました。この階段は、当時の海軍兵たちが訓練に使っていた階段だとか。回天搭乗員たちは、来るべき日のために、訓練していたのでしょうね。


d0133295_22522928.jpg基地に行くまでの間には、トンネルがありました。回天を海まで運んだトンネルだそうです。わだちの跡がついていました。


d0133295_22523984.jpg行き着く先は、輝かしい未来ではなく、やがて必ず訪れる死。乗組員たちは、どんな思いでこのトンネルをくぐっていたんでしょう。


d0133295_22524915.jpg回天の発射場だそうです。その穴から見えた海は、たぶん、今と同じ青い色をしていたのだと思います。


d0133295_2253062.jpg海の底は、暗くて、でもなぜか温かい。彼らの沈んだ海につながる海です。


d0133295_22531096.jpg発射場は今は、釣り人たちが集う場所になっていました。魚をおねだりに来る猫にも、緊張感はありません。


d0133295_22532089.jpg島のあちこちに、アカガニがうろちょろしていました。はるか62年前も、この島にはきっとカニがいたのでしょう。


d0133295_22532948.jpgはるか62年前も、ウミネコは飛んでいたでしょう。変わらないのは、それだけです。

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by timetoki | 2007-10-03 22:53 | 山口